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zoom RSS 塩野のリーダー論

<<   作成日時 : 2017/12/23 12:58   >>

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今年も後わずかと押し迫り、待っていた塩野七生の最後の著作が店頭に並んだ。「ギリシャ人の物語V」である。民主政を含む、様々な政治の形を生み出したギリシャとローマ。地中海の興亡を描き続けた塩野七生の大作がこの度完結した。ローマ人の物語Tが出版されたのが1992年、私はそれ以来彼女の作品の愛読者となった。たまたま仕事でこの頃から東京に行き帰りすることが多くなり、1996年には東京に転勤したこともあり、彼女の作品が早く沢山入手できる環境となったことも大きいかも知れないが、何と言っても歴史に関する考察の仕方が面白く感じた。ローマ人の物語全巻、ベネティア全巻、マキャベリ―、フリードリッヒ2世全巻、日本人へ、イタリアから日本が見える、等々数々の作品を購入して読み耽った。今回の「ギリシャ人の物語」も3巻すべてを買い込んで読んでいる。
今日の読売新聞朝刊でこの本の紹介が掲載されているのを見つけ、真っ先に読んだ。主人公はアレクサンダーだが、大胆で敵や難事を前にした時は必ず先頭に立っている。指揮命令が的確でぶれることは無かったようだ。古代から中世の欧州世界史を牛耳った英雄たちの、リーダーの在り方を深く抉り出している所は彼女ならではである。歴史は戦争の歴史であり、宗教も深く関係している。現代社会も宗教対立原因の争いが多い、まだまだ民主政ばかりの国ではないが、民主、民主と唱えていれば民主政が実現する訳ではない。勿論、平和、平和とデモを繰り出しているだけで平和はやってこない。私は政治家ではないから現場の実態は分からないが、現在の日本の政治家たちには大いに役立つヒントが満載されている著作が塩野の作品には沢山あるのだが、彼らは果たして読んでいるのだろうか。かつてのリーダーたちの成功と失敗、また民衆たちの振る舞い、繁栄が長かった国と短命に終わった国々、その原因の一端が透けて見える本が山ほどある、まさに宝の山と言えるのだが、先ずは目を通さなければ宝にはならない。とにかく彼女の執筆活動50年の蓄積を無駄にはしたくないものでる。

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