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zoom RSS 歴史をつくる歴史家

<<   作成日時 : 2017/07/08 11:00   >>

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私の好きな小説家に司馬遼太郎がいる。言わずと知れた日本を代表する歴史小説家の一人である。しかし、彼はただの歴史小説家ではない、と磯田道史が言っている。歴史というのは、強い浸透力を持つ文章と内容で書かれると、読んだ人間を動かし、次の時代の歴史に影響を及ぼす。それが出来る人が「歴史をつくる歴史家」であり、司馬遼太郎もその一人である。
司馬遼太郎が描きたかったリーダー像は、国を誤らせない、集団を誤らせない、個人を不幸にしない、ということに尽きる。その対極にあるのが、過去からの伝統に囚われ一歩も出られない人物や組織の在り方であり、合理主義とは相容れない偏狭な思想にかぶれて、仲間内だけでしか通用しない異常な行為を平気で採ってしまう人や4集団である。今でもそんな政治家やリーダーがいるのだが・・・。日本人の中には、勝敗や結果は関係なく、忠義の思想・動機が大事だというような情緒に率直に感動する人がいて、後々までこの故事が称賛されることがある。司馬はこれを嫌った。勿論、程度にもよるのだが、好きではなかった。彼の小説は歴史上の高名な人物が主人公になっているのは少ない。脇役や庶民を抜擢しているのである。その根底には、彼が考える「歴史を動かす人間」とは、思想で純粋培養された人ではなく、例えば医者のような合理主義と使命感をを持ち、「無私」の姿勢で組織を引っ張ることが出来る人物だと言えるのではないだろうか。リーダーの資質として、重視していたのは「常識を破るリーダーシップ」かも知れない。自分は常識を破ることは出来なくても、破る技術を持っている人を発見すればよいと・・・・。
こういう目で彼の作品を読んでみると、実に教わることが多いのである。ただ、常識を破るとか、伝統的思想を捨てるとかというのも、あくまでもバランスの問題であって、何が何でも、どんな時でもそれだけで突っ走るというのは考えものである。その時代に合った合理性に適っていなくてはならない。この辺りの判断は非常に難しいのであるが・・・・。

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