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zoom RSS 世界を脅かすナショナリズム

<<   作成日時 : 2017/07/23 20:48   >>

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ちょっと古い話だが今年5月28日の読売朝刊に、フランスを代表する歴史学者パトリック・プシュロンの現在世界の見方が掲載された。彼の見方は、今「世界を動かす大きな危機は民主主義を装ったナショナリズムの台頭だ」と言い切っている。歴史は多くを教えてくれる。彼は現代の民主主義の危うさを見つめつつ、想いは遠い昔のイタリアの思想家マキャベリに向かう、と書きマキャベリの時代の政治を語っている。マキャベリはフィレンツェ共和国に尽くした。だが共和国は(神聖ローマ帝国やフランスなど)大国に対して無防備だった。人々は政治に減滅し、道義心を失っていく。マキャベリは民意に基づく政治が疲弊して行く時代を目撃したのである。それにあらがうように執筆に専念した。マキャベリはこう考えた。「政治家が人々に伝わる言葉を発せなるときに政治は危機に陥る」、と。現在世界の政治家の言葉が空疎になっている。重大な事態である。ポピュリズムとナショナリズムが蔓延し世界を脅かしているのである。
また身近な話として、日本の事にも言及している。歴史は人々の対立をもたらす源になる。この厄介な難問に無縁な社会はない。だからこそ、歴史を持ち出して、他者を非難し説教を垂れるべきではない。戦時中の日本を巡り、中国や韓国は謝罪を求める。それは慎むべきだ。オバマ大統領は2016年の広島訪問で原爆投下を謝罪しなかった。日本人はそれを問題にしていない。戦争で互いに過ちを犯したと受け止めるからではないか。私の歴史学の姿勢は、史実を巡る対立を鎮め、和解を醸成することだ。思いやる姿勢ともいえる。歴史家は火に油を注いだり、傷口に塩を塗り込んだりすべきではない。
その他色々と現在世界を憂慮する言葉を残している。気になるときは、この新聞記事を引き出して熟読するとパトリック・プシュロンの思いの奥が見えてくるような気がして、私はこの記事を切り抜いて保存している。

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